「俺、卒業したらロンドンに留学しようと思ってる」
正座をして、士郎は真剣な表情であたしにそう言った。
……去年の夏の夏期休暇も終わりに近づいた頃、いつものように士郎の家で夕食を食べ、食後のお茶を飲みながら休み明けに企画している抜き打ちテストの問題を考えていた時、士郎が話があると言ってきたので聞いてみたら突然そのようなことを言われた。
…別に驚きはしなかった。
士郎は切嗣さんの子供だもん、いつまでも冬木にいるわけがない。
どんな学校にいつまで留学するのかは教えてくれなかった。
むこうで何かあてがあるのかと聞いたところ、遠坂さんと桜ちゃん、それにイリヤちゃんも一緒に行く、住む場所は皆で家を借りて住むと言ってきた。
私はこれでも一応教員だ。
具体的な理由を伏せられた上に、女の子との同棲など許可できるはずがない。
…でも、その時の士郎があまりにも真剣な顔をしていたから、言いたいことも言えずに留学を許可してしまった。
そして、今日は卒業式だった…
一章:X/見送る者
「いつ帰って来るのか決まっていないんですか…」
寂しそうな顔で私を見つめるのは、三年生になっても同じクラスだった三枝さんだ。
彼女には二年の頃から昼食を誘われたりしてきたけど、彼女の容姿や雰囲気が私の加虐心を激しくくすぐり、うっかり地を出してしまう可能性があったため断り続けてきた。
…でも、三年生になってからはたびたび誘いを受けた。
どうして受ける気になったのかは…自分でも理解している。
要するに、大人数で食べる食事に慣れ、それが居心地の良いものだと知ってしまったからだ。
それが魔術師にとってどんなに無駄なことだと理解していても、今となっては手放し難い大切なモノだった。
「三枝さん、そんな顔をしないでください。暇ができれば必ず戻ってきます。その時は一緒にお茶でも飲みしましょう」
「はっ、はい!」
私の言葉に涙目になって返事をする。
…あぁ、なんという拷問だろう。
こんなに美味しそうな獲物が目の前にいながら手が出せないなんて。
彼女と同じクラスだった二年間は、なかなかスリリングなものだった。
「はっ、留学なんてシャレちゃってさ。戻って来る時の土産は、ブランド物のバックとか服にしろよな」
「それは無理な頼みだと解って言っておるのだろうな、蒔の字よ。遠坂嬢の守銭奴ぶりはお前もよく知っているだろう」
相変わらずのやり取りをしているのは、三年になってクラスが変わってしまった自称“冬木の黒豹”こと蒔寺楓と、陸上の棒高跳びで県代表にもなった女傑、氷室鐘だ。
三枝さんが陸上部のマネージャーなので、二人も一緒に昼食を食べていた。
蒔寺さんは私の地に気づいている数少ない人間のひとりで、この私に500円もするクレープをおごらさせた揚句、自分は80円のタイヤキでお返しをした財布の敵である。
氷室さんとはあまり話をしなかったが、彼女のクールでソリッドな感じは、陸上部仲良し三人組のツッコミ役として大活躍だった。
「蒔寺さん、さすがにそこまで高価な物は約束しかねます。それに氷室さん、守銭奴とはあまりに言いすぎですよ」
「そうだな、もう少し言葉を選ぶべきだったな、すまない。…ところで、ロンドン(むこう)では衛宮と同棲するというのは本当か?」
ピキッ
氷室さんは少し頬を赤く染め、いきなり水爆を投下してくれた。
三枝さんと蒔寺さんは見事に石化している。
「な、な、ナニヲイキナリ、ヒムロサンッタラ」
表面上平静を装ってはみるが、かなり片言のしゃべり方になってしまった。
本来の私なら、
『…やだ、いったいどこの誰かしら?そんな世迷言を言いふらしているのは』
と、言えるのだろうけど…、今まで被り続けてきた猫の皮を、最後の最後で剥がすわけにはいかなかった。
「いや、衛宮も卒業したらロンドンに留学すると聞いていたのでな。私の勘違いだったら許せ」
「まっ、まったく、冗談がキツイですよ。でも、すごい推理ですね。たまたま同じ時期に同じ場所に留学するからって、私と衛宮君が同棲をするなんて」
「すまんすまん。なに、去年の春休みは間桐嬢と異国の令嬢とともに衛宮宅に入り浸っていたし、その後も懇意にしてるようであったから、もしやと思ってな」
パリンッ!
「そ、そ、そそそそうなのか!?お前らそんなに深い仲だったのか!?じゃあ、もうとっくに二人は男とおん…ゲフッ!?」
石化をやぶり、かなり興奮気味に喰ってかかってきた蒔寺さんが不穏な言葉を言う手前で、氷室さんが脇腹に一撃をくわえ鎮圧した。
…実はこの時、彼女の鳩尾には私の拳もめり込んでいたけど。
「由紀香の前で下品な発言はするな」
(…いや、そもそもはあなたが蒔いた種でしょう)
ぱたっ
目の前の漫才に頭痛を感じていると、いつの間にか石化が解けた三枝さんが目を回して倒れていた。
「はう〜、遠坂さんと衛宮くんが一緒にゴロゴロ〜」
「遅かったか」
「はあぁ〜」
いつもと変わらない光景に盛大に溜め息をつきつつも、自然と笑みがこぼれてくるのだった。
「間桐先輩、俺、ずっと先輩の事が好きでした。いまさらなんですけど、今日で先輩が学園に来なくなるって姉貴から聞いていたから…これだけはどうしても言っておきたかったんです」
「実典くん…」
式の後、弓道部の後輩で美綴先輩の弟にあたる実典くんに弓道場に呼び出され、告白された。
…実典くんは今の一年生の中で一番私に懐いてくれた男の子だ。
ちょっと不器用なところもあるけど、お姉さんに似て真面目で礼儀正しい良い子だった。
「…先輩、先輩が留学するのはやっぱりアイツ…衛宮先輩に付いて行くためなんですか?」
「いえ、それは違います。確かに衛宮先輩と一緒に行きますけど、これは自分のためです。自分がもっと強くなるためです」
「…そうッスか、わかりました。そういう理由なら俺にとやかく言う資格はありません。後の事は任せてください。弓道部は俺が引っ張っていきます。…それが、俺が先輩のためにできるただ一つの事ですから。だから、先輩もむこうで頑張ってください」
そう言って軽く頭を下げると、実典くんは私に背を向けた。
「実典くん」
「はい?」
「ありがとうございます。あなたの気持ち、とても嬉しかったです。今までありがとう。実典くんもお元気で…」
「せっ!…あ、ありがとうございます。じゃあ、また…」
実典くんは何かを言いかけ、それを拳を握りしめながら堪えると、走り去って行った。
「あ〜、実典のやつフラれちまったかぁ」
「美綴先輩!?いつから…」
今までどこに隠れていたのだろうか…。
後ろを振り向くと、卒業証書が入った黒い筒を持った先輩が立っていた。
「あ〜、気にするな気にするな。実典が桜を好きなのは知っていたし。桜が衛宮たちと一緒に留学するって聞いて、実典に伝えた時からこうなるのは目に見えていたからさ。…にしても、まさか桜まで留学しちゃうとはねぇ。あたしとしては五月の引退試合までは残っていて欲しかったかな」
そう悪戯に笑う先輩は、どこか寂しそうな顔をしていた。
美綴先輩は、私が弓道部に入部してから一番親切にしてくれた先輩だ。
弓道のイロハを教えてくれたのも先輩だし、衛宮先輩が弓道部を辞めた後、事あるごとに兄さんからかばってくれたのも美綴先輩だった。
それだけじゃなくて、引退した後だって主将になった私をサポートしていてくれた。
…それなのに私はこんな中途半端な時期に、現役として一番大切な試合に出場すらせずに退部した。
私は先輩を失望させてしまったのかもしれない…
「ん?どうしたんだ悲しそうな顔をして。…強くなるためなんだろ?そのために自分で選んだ道だったら胸を張りなよ。いちいち後ろなんて見ないで前だけを見て進むんだ。そして辛くなったりした時に、ここでの事を思い出して乗り切ってくれればあたしは嬉しいよ。…今日までよく頑張った。お疲れ、桜」
私の考えを見抜いた先輩は、いつものように励ましてくれた。
…温かい。
美綴先輩の気持ちも、実典くんの気持ちも、この一年間の弓道部の思い出も、みんなみんな温かい…
「美綴…先輩」
「おいおい、泣く奴があるか。しばらくしたら戻って来るんだろ?…しょうがないな」
そう言うと、先輩は優しく私を包み込んでくれたので、少しの間先輩の胸を借りて泣いてしまった。
…思い返せば、この一年間はよく泣いた気がする。
それまでは何があっても人前でこんな風に泣いたりはしなかったのに。
涙を流せる場所がある。
涙を受けとめてくれる人がいる。
涙が笑顔に変わる明日がある…
そんな、何にも代え難い幸せを、私は手に入れることができたんだ…
「綾子」
桜を抱きしめて少し経った頃、あたしの名前を呼ぶ声が聞こえたので顔をあげると、長い黒髪をなびかせて遠坂が歩いて来た。
「っ!?」
桜が真っ赤になって離れる。
…可愛かったのでもう少し抱きしめていたかったのだけど、遠坂に見られるのはさすがに恥ずかしかったか。
「あら?良いのよ、桜。そのままでも」
「と、遠坂先輩!」
いたずらっぽく笑う遠坂、学園ではごく僅かな人の前でしか見せない顔だ。
この顔の遠坂は衛宮曰く、“赤いあくま”だそうだ。
…なかなか言い得て妙である。
初めて聞いた時は笑い死ぬかと思ったほどだ。
「本当に二人は仲が良いんだな。まるで本当の姉妹みたいだ」
「っ!?」
今度は遠坂が桜と同じ反応をしている。
桜もどこか幸せそうだし…まぁ、仲が良いのは良いことだ。
「…とりあえず、お互い卒業おめでとうってところかな?」
「そうね…」
「あの賭けを覚えているか?」
「卒業するまでに、どっちが早く彼氏をつくることができるか。勝った方は一つだけ何でも命令することができる…だったわね」
「そう。…早いね、あれからもう一年か。あたしは…ダメだったよ。あ〜、告白はされたんだけどなぁ、あの時OK出していれば勝ちだったのに…遠坂はどうだったよ?」
「私も。告白は何度もされたけど、恋人はできなかったわ」
「ふっ、勝負は着かず、か…あたしはてっきり負けたと思っていたけど、桜は強敵だったか?」
「確かに桜は強敵だけど…私たちの勝負はまだ着いていないわ」
「はい、とりあえずロンドンに持ち越しです」
二人は互いを見ると、隠す事なく宣言する。
…まぁ、二人ともバレバレではあったけど、ここまで言い切るとはなぁ。
「ふふ、あはは!衛宮も大変だなぁ」
「ちょっと、綾子。何よ、大変って」
「そうです、私たちは衛宮先輩に迷惑なんてかけていません」
今度は二人して膨れている。
…この一年でずいぶん表情が増えたものだ、これもアイツの影響か…。
あたしたちは、しばらくの間いろいろな思い出を語り合った。
「じゃあ、むこうに行っても楽しくやれよ」
「時々お手紙送りますね」
「あぁ、楽しみにしてるよ」
「綾子も元気で」
「あぁ。…そうだ遠坂、また“賭け”をしないか?」
「…いいわよ。今度はどんな?」
「制限時間無し、どっちが早く結婚できるか。もちろん、勝った方は相手に何でも一つ命令できる」
「ふふ、変わらないなー」
そう言って遠坂と握手をする。
…もちろん左手で。
……卒業式から数日経ち、いよいよ出発の日になった。
士郎を探して屋敷の中を歩いていると、仏壇の前で手を合わせている姿を見つけた。
「…親父、行ってくるよ。親父が見てきた世界を見に行って来る。そして強くなって、本当の正義の味方になって戻って来るからな」
正義の味方か…変わらないな、士郎。
この一年で背も随分大きくなって大人っぽくなったけど、中身はあの頃と同じ自分の夢を一途に追いかける子供のままなんだね。
…私も大人、現実の厳しさもある程度経験してきた。
様々な人との出逢いと別れ、幸せも苦しみも積み重ねてきたつもりだ。
けど、この子は既に私よりも沢山のことを経験して成長している。
特に一年前、この辺りで事件や事故が多くあった頃を境に一気に成長した気がする。
…そして、同時に遠坂さんやイリヤちゃん、イリヤちゃんの従者を名乗る二人のメイドさんと、この家に沢山の家族が増えた。
教員としては、年頃の男と女が同じ屋根の下に暮すのは反対だったけど…、今思うと彼女たちの存在は、士郎にとって、とても大切なものなんだろう。
士郎はああいう性格をしているから、支えが必要なんだよね。
いつも傍にいて、優しく癒して、時に道を正す…。
昔はそれは私の役目だったけど、これからは彼女たちが士郎を見守ってくれる。
私は静かに士郎の隣に腰を下ろした。
「藤ねぇ…」
「切嗣さんに、ちゃんと報告できた?」
「…あぁ」
「…お姉ちゃん、士郎が初めて留学の話を切り出した時にすごく反対したでしょ?」
「一週間は口をきかなかったよな。しっかり飯は食いに来ていたけど」
「当然よ。私の食生活の全ては士郎の家にあるんだから」
「おいおい大丈夫かよ。今日で俺ら、みんないなくなるんだぜ?」
「…大丈夫じゃないよ」
「えっ…ふ、藤ねぇ…」
「…くくく、あーははは!騙されたな少年!まだまだ青いわー!」
少し演技してみたらこれだ。
士郎はきっと女の子で苦労するだろう。
…いや、すでに苦労しているか。
「からかったのか!ひっでぇ〜」
「あはは…ごめんね。でも、あの時反対したのは、理由も言わないで女の子たちと一緒に留学するってことだけじゃなくて、きっと私が寂しかったからだと思うの。切嗣さんが亡くなって6年、士郎がここに来てから11年だもの、いなくなっちゃうのは寂しいよ」
「………」
「本当の弟だと思っていたし、相談も何も無しに決めて、理由も教えてもらえなかったのは悲しかったんだよ」
「ごめん…」
「うん…でも、それは本当のことを言えなかった士郎も同じだったと思うんだ。
人には他人に言えないことが必ずあるもの。切嗣さんも何も言わないで突然いなくなったり、かと思ったらいきなり帰ってきたり…何の便りも無くて私がどれだけ不安だったか…。どこに行って何をしていたのか尋ねても、はぐらかして何も教えてくれなかった。腹が立ったから虎竹刀で滅多打ちにしてやったわ」
「お、親父…」
「…あっと、脱線しちゃったね。…とにかく、私はもう気にしてないの。遠坂さんたちもいるし、今がきっと、士郎の巣立ちの時なんだよ」
少し目が潤んできたかな…我慢がまん、せっかくの士郎の門出なんだから泣いちゃだめよ、私。
「…藤ねぇ、俺も藤ねぇを本当の姉貴だと思ってる。親父が外に出られなかったから、三人で一緒に旅行とかは行けなかったけど…、夏には縁側で一緒にスイカを食べたり、冬には中庭で雪合戦をしたりしったっけ。親父が死んでからは、ほとんど二人だけで住んでいたよな。料理なんかの家事は俺の担当で、藤ねぇはほとんど手伝ってくんなかったけど…、一緒にいてくれて、すごく嬉しかった。本当に感謝してるんだ、ありがとう」
馬鹿…今そんなこと言われたら我慢できないじゃない。
バフッ
…私はもう泣いてしまっている。
だから泣き顔を見られるのが嫌で、座った状態のまま士郎を抱きしめた。
でも、身長が士郎の方が大きいから、私が士郎の胸に飛び込んでいる形になってしまった。
「藤ねぇ…」
「…本当に、切嗣さんにそっくりになってきたんだから。…うん、間違いない。士郎は切嗣さんの息子、そして…」
私はまだ泣いている。
でも、士郎の顔が見たくて顔をあげた。
目の前には、士郎の少し困ったような顔がある。
「私の可愛い弟」
士郎が優しく微笑んだ。
その顔は、まさしく切嗣さんが私たちに向けてくれていた笑顔だった。
「…隙あり」
「んっ!?」
あまりにも顔が近くに、もとい、唇が近くにあったため反射的にキスをしてしまった。
すぐさま立ち上がり、士郎から距離をとる。
士郎は顔を赤らめ呆然としている。
「ごめんごめん、つい。でも士郎のファーストキスは私だったのよ、小さい時に一緒に昼寝をしていて…あの時は士郎からしてきたんだから」
「っ!?」
「へっへーん。お姉ちゃんをナメてるからこういう事になるのよ。まだまだくちばしが黄色いわ!」
「ふ、藤ねぇ!!」
「あっはは〜。…士郎」
「あ?」
まだ赤い顔で立ちあがった士郎を呼ぶ。
「…いってらっしゃい。そして、いつでも帰ってきなさい。お姉ちゃんは、ここでずっと待っているから。…さーてと、桜ちゃんたちに士郎とキスをした事を自慢してこよーっと」
「あ、あぁ…って、ちょっと待て!藤ねぇ!!」
一目散に廊下に出て逃げる。
…これでいいんだ、いつもと変わらず、士郎が帰って来た時もこのままで、これからはそれが姉として、今日彼らを見送る者の役目なんだから…
「た、タイガとキスするなんて不潔よー!!!」
「い、イリヤ!?」
「な、なんと破廉恥な、教師と教え子が…」
「あと、近親相姦」
「セラ、リズ!士郎をおさえつけなさい!!」
「かしこまりました」
「わかった」
「せ、セラさん!?や、やめ…!?痛い!痛いです、リーゼリットさーん!!」
「お・し・お・き・よー!!!」
「ぎゃあああぁぁぁ!!!??」
…後ろがかなり騒がしいけど…まっ、良いや。
早く桜ちゃんたちに報告ほうこく〜。
「今日はひどい目にあった…」
藤ねぇとの…き、キスをイリヤに見られ、セラさんとリーゼリットさんも加勢しての苛烈なお仕置きを受けた後、鬼の形相をした赤いあくまと、妖獣を解放して目が据わっている桜に殺されかけた。
本当にダメかと思った。
ロンドン留学目前で、悲劇的な死をするところだった。
なんとか生き延びた俺は、今ロンドン行の飛行機に乗り離陸を待っている。
色々な事のあった冬木を離れ、ひいては日本を離れ…これからの生活に不安が無いわけではないけど、それ以上に大きな期待がある。
…魔都ロンドン、協会の最高学府時計塔…か…
そうこう考えているうちに離陸を伝える機内アナウンスがなり、機体が徐々に動き始め、浮き上がる。
そうして、俺たちはロンドンへと旅立った…
Continue to the next stage ; The Tale of Sword&Dragon
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